Vespa(ベスパ)につて
昨年、アトリエセッテン進藤さん設計で藏家施工の住之江区のT様にVespa(ベスパ)PX200FLをいただいたんです♪
当時の工事ブログはこちら
倉庫に置いてあり、もう数年?結構動かしてないと言ってて。
いいですね~って話してたら、あげますよって!
奥さまと結婚前に一緒に乗ってた思い出のVespa(ベスパ)。
それを頂けるなんて!
絶対に直してやろうと思い立って💖
ガソリンも空っぽ。
オイルも空っぽ。
まず動くのかをご主人さんとやってみましたが・・・
うんともすんとも言わなかった・・・・
ここから色々とバイク屋さんを調べて調べて。
最後やっとなおるのですが。
この話の続きは最後にするとして。
今回はそんなVespa(ベスパ)の事について調べてみました♪
なので、少しだけお付き合いください^^
ところでみなさん、Vespa(ベスパ)ってご存知ですか?
知らない人も多いと思います。
特に女性は知らない方が多いんじゃないでしょうか・・・。
僕も詳しくは知らなかったので、この機会にVespa(ベスパ)について知りたいと思い、Vespa(ベスパ)の歴史や特徴について色々と調べてみました!
今回は僕が得たVespa(ベスパ)についての知識を披露したいと思います!!
特に初期のVespa(ベスパ)について調べたので、みなさんも一緒にVespa(ベスパ)通になりましょう!!
Contents
Vespa(ベスパ)って??
Vespa(ベスパ)とはつまり・・・
スクーターです!!!!
え?知ってました?
それならいいのですが、ご存知なかった方のために簡単にご説明しますと、Vespa(ベスパ)はイタリアのオートバイメーカーであるピアッジオが製造・販売するスクーターで、Vespa(ベスパ)とは「スズメバチ」を意味します。
見た目は特にスズメバチっぽくないのですが・・・。
なぜこのような名前になったのでしょう?
そのへんも合わせて、Vespa(ベスパ)の歴史を少し振り返ってお伝えします!
Vespa(ベスパ)の歴史
Vespa(ベスパ)の製造販売メーカーであるピアッジオは、もともと航空機メーカーでした。
そんなピアッジオが第二次世界大戦後、復興期のイタリアで民需転換する目的で開発したのが、スクーターであるVespa(ベスパ)。
最初のVespa(ベスパ)が登場したのは1946年のことで、航空機に使われる構造やタイヤ交換を簡単にするための前輪の片持ちサスペンションなど、航空機メーカーだからこそ出来る技術がふんだんに使われていて、当時としてはとても画期的な乗り物でした。
さて、それではなぜ「スズメバチ」という名前がついたのでしょうか。
それは、Vespa(ベスパ)のエンジン音が由来。
動画の提供者:大阪府四条畷市 木又工務店木又社長💖
Vespa(ベスパ)のエンジン音がかなり甲高く、羽音に似ているためVespa(ベスパ)(イタリア語でスズメバチ)と名付けられたのだそう。
しかし、ヨーロッパの排気ガス規制基準へ適合するため、2000年以降に発売されているVespa(ベスパ)は初期のものとエンジンの構造がちがうため、名前の由来になったエンジン音も変わっています。
Vespa(ベスパ)にはその特徴やフォルムから根強いファンもたくさんいて、古い車種は今もかなりの高値で取り引きされています。
映画やドラマにも登場
発売当時、その画期的な構造とオシャレなフォルムで一躍有名になったVespa(ベスパ)。
しかし、その知名度をさらに上げるきっかけになったのが、映画やドラマへの露出です。
みなさんも良く知っている、オードリー・ヘップバーンが出演した「ローマの休日」。
観たことがない人も、なんどかこの映画のシーンはどこかで目にしたことがあるはずです。
そしてその観たことのあるシーンのなかに、オードリー・ヘップバーンと男性が2人でスクーターに乗っているシーンがありませんか?
ああ!と思った方も多いはず。
そう、オードリー・ヘップバーンと男性が2人で乗っていたスクーター、それがVespa(ベスパ)です。
あのシーンに登場したことによって、スクーターに興味のない人にもVespa(ベスパ)の存在が広く知られるようになりました。
また、日本でも松田優作さんが出演していた「探偵物語」に登場しています。
ちなみに松田優作さんが乗っていたVespa(ベスパ)は、僕がいただいたものと同じ「Vespa(ベスパ)PXシリーズ」のものだったんです!
僕は探偵物語の世代ではないのですが、オープニングテーマ bad cityがなぜか頭を流れる(笑)
Vespa(ベスパ)の特徴
ここでベスパがなぜそこまで人気なのか、またVespa(ベスパ)の特徴についてお話したいと思います。
Vespa(ベスパ)にはいくつか特徴があります。
まず、初期に発売されたベスパは、オートマチックではなくマニュアルであること。
そして、今から書くことを読んだら
「え、Vespa(ベスパ)ってめっちゃ乗りにくいやん・・・」
と思われてしまうかもしれません。
いや、でも乗り物好きにはたまらないスクーターなので、とりあえず一度読んでみてください!笑
エンジン始動はキック!
エンジンを始動させるには、車体右側にあるキックレバーを蹴りつけます。
しかしこのエンジン、一発でかからないことはもちろんの事2~3分ぐらいキックしてることも・・・。
特にエンジンが冷えてしまっていると、なかなか上手くエンジンが始動しないことがあります。
そんなときはチョークレバーなるものを引っ張り、スロットルを開けずにキックするとエンジンがかかりやすくなります。
グリップチェンジは慣れるしかない!
Vespa(ベスパ)のグリップチェンジは、足元ではなく、ハンドルで行います。
ちょっと難しいですが・・・クラッチを握り、左側のハンドルをひねることでギアをチェンジするのです・・・。
これ、正直言って慣れるまでは混乱します・・・。
しかし、慣れてくるとVespa(ベスパ)の醍醐味というか、楽しさすら味わうことが出来るんです!
何事も「慣れ」ですね!笑
フットブレーキとハンドルブレーキでブレーキをかける!
はい、なんだかまたややこしそうな気がしますよね。
前輪のブレーキは右手でレバー、後輪は右側にあるフットブレーキを操作してブレーキをかけます。
しかしVespa(ベスパ)のこの2つのブレーキは決してききがいいとは言えず、実際ブレーキはエンジンブレーキを多用することになるのです。
アクセルを戻すには・・・自分で動かす!
車やオートマチックのバイクはアクセルって勝手に戻りますよね?
でもビンテージのVespa(ベスパ)は残念ながらアクセルを回したら自分で戻さない限りそのまんまです。
しかしこれは、慣れてしまえばそこまでややこしいことではなく、むしろ片手で操作できてラク!と言う人すらいるみたいですよ♪
ガソリンメーターはない!
Vespa(ベスパ)にはガソリンメーターはありません!!!
「ええ、じゃぁ給油のタイミングはどうやったらわかるの!?」
って思いますよね。
答えは、ガス欠=給油のタイミング。
びっくりしますよね(笑)
しかし安心してください。
ちゃんとリザーブがあるので、シートの下にあるコックレバーを「R」のほうにひねって再度エンジンをかければ、エンジンはかかります。
ちなみにリザーブに入るガソリンの量は1.5リットルです。
しかし!!
僕がいただいたVespa(ベスパ)PX200FLちゃんはガソリンメーターはついてるんです♪
でも・・・・かなりアバウトな動き方をするので・・・💦
正直あまり信用してません(笑)
頂いたPX200FLのメーター部分
Vespa(ベスパ)の注意点
Vespa(ベスパ)に乗るうえで注意しなければならないことがあります。
それが、給油時。
Vespa(ベスパ)の最大の特徴ともいえる「混合給油」。
これは、ガソリンを給油する時に2ストオイルを混ぜて給油しなければならない、ということ。
これをしないと、エンジンがすぐに焼きついてしまうからさあ大変。
ちなみに混合比は50:1で、オイルの量は付属のメジャーカップで測って入れます。
ただし注意が必要なのは、絶対にゴミがガソリンタンクに入らないようにすること!
ゴミが入ってしまうと、故障のもとになります。
ここでまた、しか~し!!
僕がいただいたVespa(ベスパ)PX200FLちゃんは混合油じゃないんです♪
Vespa(ベスパ)の種類
Vespa(ベスパ)には本当に数多くの種類があります。
今や手に入らないものから、最新のものまで数えきれないくらいです。
今回はその数多くの種類の中から、最もポピュラーだったものをピックアップしてご紹介します♪
Vespa(ベスパ)150GS
1955年に発売された150GSは、ビンテージベスパのスポーツモデルとして、とても人気の高い車種でした。
KANEBANさんのブログから引用させて頂いてます
このあと紹介する160GSが発売されるまでは、「市販ベスパの最強モデル」とまで言われていたものです。
ボディもエンジンも本格スポーツモデルとして設計・デザインされ、それまでのVespa(ベスパ)にくらべ、シートもホイールも大きくなったのが特徴です。
ウインカーもついてないですよね~
Vespa(ベスパ)160GS
ファンの間では、「キング・オブ・ベスパ」とも言われている160GS。
150GSの後継機として発売されました。
写真はこちらのHPから引用させて頂いております
それまでのVespa(ベスパ)と比べ整備性もアップし、新型ボディの採用で当時の市販Vespa(ベスパ)として初めて時速100Km走行が可能になりました。
160GSはメディアでも高く評価され、たちまち人気車種となりましたが、残念ながらその生産は4年間のみでした。
稀少モデルとなった160GSは、現在驚くほどの高値で取り引きされています。
この年代にもウインカーはないですね~
Vespa(ベスパ)125 PRIMAVERA
販売直後から大きな成功をおさめたPRIMAVERAは、座席部分のシャシーが長いのが特徴。
この長いシャシーのおかげで2人乗りが容易になりました。
若い顧客に向けてデザインされたこのモデルは1967年に登場し、数度のモデルチェンジを経てなんと2000年まで生産されていたとのこと。
見た目もとっても可愛いのが人気の秘密ですね。
よく見るVespa(ベスパ)はこの形が多いですね♪
Vespa(ベスパ)125 ET3
カラーバリエーションが豊富だった125 ET3。
こちらのモデルが発売されたのは1976年ですが、日本では90年代中盤まで販売されていたロングセラーモデルです。
数年ごとに新しいモデルが出るベスパで、20年近く販売されていたということはかなり人気だったんでしょうね。
写真はVENEさんからお借りしました
しかし!
VENEさんのHPを見てると、Vespa(ベスパ)125 ET3 PRIMAVERAって書いてた・・・
もう僕の検索能力ではわからない‥‥ので
誰か詳しく教えて下さい(笑)
Vespa(ベスパ)PX
PXは、ガソリンの混合給油をしなくてもいいのがとってもラク。
これはヨーロッパの排気ガス規制で2ストオイルの使用ができなくなったため。
ラクになったからよかったやん!
と思われるかもしれませんが、ファンのなかには混合給油がいい!という人も多く存在していることも事実。
うーん、便利になることばかりがいいってわけじゃないんですね・・・。
ちょっと余談:チャオについて
ベスパのことをご存知のみなさんは、おそらく「Ciao(チャオ)」という名前も聞いたことがあるのではないでしょうか。
(画像はこちらからお借りしました)
チャオは、ベスパを製造しているピアジオ社が製造しているモペッドのこと。
モペッドとは、ペダル付きのオートバイのことで、エンジンなどの原動機だけで走行することもできます。
また自転車のようにペダルをこいで走行することも可能な車両ですが、現在国内で生産されているモペッドはほとんどありません。
チャオに関しても、最後に輸入されたのが2007年なので、もしこのチャオがどうしても欲しい!
と言う方は中古を探すしかないですね・・・。
このチャオ、見た目はとっても可愛いのですが、何かと問題点も多いみたいで、
- エンジンがかかりにくい
- 坂道を登れない
- 遅い
- 混合ガソリンで面倒くさい
- 振動が激しくミラーが見えない(笑)
など、購入するにはなかなか勇気がいる代物のようです。
僕が20歳ぐらいのとき?姉が乗ってましたけど(笑)
Vespa(ベスパ)は現在生産してる?
もちろん、Vespa(ベスパ)は今でも生産されています。
ビンテージタイプからはかなり進化し、オートマチックだし、混合給油もしなくてもいい、しかしVespa(ベスパ)ならではのデザインはキープ。
スポーツタイプから、女性でも乗りやすい可愛い感じのカラーを使用したものまで、色々なシリーズがあるので見るだけでも楽しいですよ。
いただいたVespa(ベスパ)を直してみました
最初に書いた通り、いただいた時は全く動きませんでした・・・
バイク屋さんを色々と探したり聞いたりしてやっとたどり着いたのが、大阪市城東区にある VENEさん
もうなおらないかなぁ?
と思ってたけど見事復活させてくれました💖
復活したので、まずは住之江のT様にご報告♪
T様は高身長!
足を見てもらうとわかるのですが、両足がぴったりついてそれでも足が曲がってる・・・・💦
僕は、つま先立ちやのに。。。
奥さまと結婚前に乗っていた思い出のVespa(ベスパ) PX200FL。
今は小学生の息子ちゃんがいて、その息子ちゃんと少しドライブに♪
復活させれてよかった^^
Vespa(ベスパ)に塗装をしてみました
藏家の倉庫で娘を連れて一緒に色塗りを♪
もちろん色は、オリジナル色「Kuraya old blue sea」
まずは養生から
まずは塗らない部分の養生。
次にペーパーかけ
次にペーパーを当てて、小傷を付けさせます。
そうする事でボディに塗料が密着しやすいんです♪
シンナーで拭き取り
汚れやペーパーの削りかすはラッカーシンナーで拭き取ります。
拭き取らないとゴミが付着したままでは、塗料がきっちりと密着しません。
塗料塗り
毎度おなじみ、タカラ塗料さんで作ってもらった塗料を混ぜ混ぜ。
しっかり混ぜないと塗料は下に沈殿しています。
娘にローラーを持たせて、ヌリヌリw
軽トラ塗の時は3歳やったかな?
今は9歳♪
早いですよね~
↑
ちなみに軽トラをカスタムした時のブログはこちらから
僕は細かい所担当♪
ここら辺はローラーで塗れる部分が少ないので、あまり面白くない・・・
刷毛トローラーを使ってぬりぬり。
お昼休憩は近くの公園で♪
細かい所は刷毛で。
中の中までは塗ってませんが、とじた時に見えそうな部分は、きっちりと塗ってます♪
養生をめくる
とりあえずフロントは塗終わったので、養生をめくります。
ピアッジオのマークはキッチリと養生。
マークは綺麗に残してます♪
ひとまずフロントとタイヤカバーを塗った所で・・・・
娘が臭いに耐え切れずリタイヤ。。
と言う事で一旦ここで終了・・・
後日ここからは一人で。
反対側のタイヤカバーが少し凹んでて。
そこのパテ埋めをしてみました♪
凹んだ部分のパテ埋め
人生初のパテ埋め。
オートバックスでパテを買ったのですが、結構簡単ですね~
凹んだ所にパテを埋めて乾かして。
ペーパーを使って平滑に♪
これで凹んだ場所もわからない♪
残り白い所の塗装
細かい部分ばかりでローラーの出番はあまりない・・・
グリルは色を変えて塗装
ボディーに違う色が付かないようにきっちりと養生をして。
グリル回りも養生をして。
誰も気づかないかもしれないけど、ここも茶色くしてます(笑)
ここも誰も気づかないかもw
出来上がり♪
無事完成~💖
めちゃいい感じ(笑)
ちょ~、自己満足w
木の家にもこのVespa(ベスパ)は合いますね♪
PX200FLのマークがないので買わないとねw
Vespa(ベスパ)のまとめ
今回はVespa(ベスパ)についてご紹介しました。
Vespa(ベスパ)がスクーターだということを知らなかった方も、写真をみれば「ああ、これか!見たことあるわ!」と思ったはず。
見た目にも特徴があり、一度見たら記憶に残るデザインですよね。
ビンテージのVespa(ベスパ)はかなり扱いが大変そうですが、現在販売されているVespa(ベスパ)はそんなことないのでご安心を!笑
僕はしばらく、いただいたVespa(ベスパ)を松田優作になったつもりでエンジョイしたいと思います!!
おまけ
ベスパの音の提供をしてくれた、四条畷の木又工務店社長、木又君♪
動画提供ありがとうね~💖
おしまい