木の家に似合うものを作ったり、販売したり、地元住吉区の名店を紹介したりしています。運営は大阪市住吉区の工務店「藏家」です。

まわせるガラリ

●まずはじめに

空気集熱ソーラーや床下エアコンの普及で床ガラリの需要は増えています。ただ活躍は冬季限定、夏場は使わないので、ホコリやゴミが落ちないよう、できれば開閉できるものが欲しいところ。でも多機能なガラリは金属製のものがほとんど。

無垢の床材を使う住宅に合わせて考えるなら、やはり無垢材で作られたガラリが欲しい。でもそうなると開閉の仕組みが今一つのものが多い。市場にないのなら作ってしまおう、というのがこの木製床ガラリシリーズ開発の経緯です。

●まわせるガラリ

30ミリの無垢床材を使う物件のためにデザインした「まわせるガラリ」。90ミリ×600ミリという一般的な床ガラリを、30ミリの角材を3本並べるという発想の転換で捉え直しました。

素足に触れる部分だからこそ無垢材でシンプルに。開閉操作を「90度回す」ことだけで叶えたパズルのようなガラリです。

三本並べると一般的なガラリと同じサイズとして使え、開閉本数を変えることで簡易的な風量の調節ができます。一本使いで和室の畳寄を兼ねたり、壁に埋め込んで使う、などの使い方も。

閉めた状態は床と一体の面になるためお掃除もラク、ホコリが溜まったり床下に落ちる心配がありません。

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