とじれるガラリ、とじれるガラリキャッチ付
●まずはじめに
空気集熱ソーラーや床下エアコンの普及で床ガラリの需要は増えています。
ただ活躍は冬季限定、夏場は使わないので、ホコリやゴミが落ちないよう、できれば開閉できるものが欲しいところ。
でも多機能なガラリは金属製のものがほとんど。
無垢の床材を使う住宅に合わせて考えるなら、やはり無垢材で作られたガラリが欲しい。
でもそうなると開閉の仕組みが今一つのものが多い。
市場にないのなら作ってしまおう、というのがこの木製床ガラリシリーズ開発の経緯です。
●とじれるガラリ
床厚15ミリでも使える開閉可能な木製ガラリ「とじれるガラリ」。
開閉動作を日本古来の通風の仕掛けである「無双窓」から着想してデザインしました。
薄い床ガラリでは、足で踏んでも壊れない強度を確保するのが最も難しい問題です。
その難問を一枚の木材から削り出すことで強度を持たせ解決。
底面のルーバーをスライドすることで無段階の開閉調整を可能にしています。
ガラリにはネットを仕込み、開放時のゴミや異物の落下なども防げるように考えています。
床厚30ミリの物件でも15ミリのパッキンを挟むことで対応可能です。
ガラリについてるネットも、マイナスビスを外せば簡単に張り替える事ができます。
※とじれるガラリキャッチ付は受注生産の為、通常よりお時間がかかりますのでご了承下さい。
サイズ:299*88(無垢材の為、多少誤差はあることをご了承下さい)
素材 :栗無垢材
MadeinJapan Design 小谷 和也
とじれるガラリ通気特性試験結果
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そして今回M’s構造設計の佐藤実先生に、このとじれるガラリどれだけの積載荷重がかかって
持つかという構造計算をして頂きました。
以下佐藤先生からのメッセージです。
建築基準法施行令にある住宅居室の積載荷重1800N/㎡(180㎏/㎡)は余裕でOK
部材(11mmx12mm)一本当たりの集中荷重の限界は10㎏
基準法の積載荷重1800N/㎡は面圧です。 余裕過ぎるくらいの安全性能です。
ちなみに、栗より弱い杉(スプルスも同等)で設計もしてみましたが余裕でOKです。
面圧はどこまで耐えられるのかをやってみたところ、 杉で8t/㎡、栗で13.5t/㎡と意味不明の荷重に耐えることがわかりました。
という事で、耐荷重のお墨付きまで数値で出して頂きましたので皆さん安心してご使用いただけます♪